毎年20件程度の事故が起きている三輪車の使用
子どもたちの遊び道具の一つとして人気が高いのが三輪車や、幼児用の手押し自動車です。
自分で乗って遊ぶこともできますし、誰かに押してもらって楽しむこともできます。
子どもは乗り物に乗るのが大好きですので、自分のサイズの車に乗って遊べるというのはかなりうれしいようです。
しかし、注意しないと三輪車の使用は事故を招くことがあります。
実際、ここ数年間の統計を見ると、毎年20件近くの事故が起きていて、子どもが大なり小なりケガを負っています。
もちろん、注意すれば防げるという点はありますが、やはり子どものすることですので、予測もしないような行動を取ってケガにつながってしまうこともあるのです。
頭部のケガが最も多く大きな事故につながる危険性もある
三輪車で遊んでいての事故は、横もしくは後ろにひっくり返ってしまって転倒するということによって起こります。
自分一人で遊んでいて、足がからまってしまったり、何かに乗り上げたりぶつかったりした拍子に転んでしまうことによって起こります。
もしくは、誰かに押してもらっている時に勢いがつき過ぎてしまったり、乗っている子どもが無理やり止めようとしてバランスを崩してしまったりすることも原因となることがあります。
こうした起こった事故では、頭部へのケガが多いということに注目すべきです。
子どもは頭部の体重比が高いということもありますし、たいていの場合三輪車に乗っている時は手をハンドルにかけているので、手で防御できずにそのまま頭をぶつけてしまうのです。
これが砂地の柔らかいところであればまだダメージは少ないのですが、セメントやアスファルトなどの固い地面だと大きなケガにつながる危険性も否定できません。
事故を起こさないようにするために
子どもが楽しいと思ってくれる三輪車や自動車の遊びはできるだけ取り上げたくはありませんので、監督する親や施設の職員がしっかりと注意をしてあげる必要があります。
そのためにも、まずは三輪車を選ぶ際に安全性の高いものとする必要があります。
子ども用のおもちゃにはSTマークというものがあって、これがついている製品は安全性が高いと保証されていますので、選ぶ際の基準となります。
遊んでいる時には、保護者がきちんと監督していることは当然のこととして、どこで遊ばせるかということも気を付けたいものです。
突起物や固い地面のところでは避けるようにして、転倒しても大きな事故につながりにくいところを選ぶようにしましょう。
また、誰かに押してもらう時は特に注意が必要で、力加減を知らない他の子どもがふざけないように見守ってあげるのが欠かせません。